仮面ライダーゼロワン 第26話「ワレら炎の消防隊」
 脚本:高橋 悠也 監督:上堀内 佳寿也 アクション監督:渡辺 淳(ジャパンアクションエンタープライズ) 特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)

 いろいろ挟んでお仕事5番勝負が再開した26話ですが、メタルクラスタの克服と迅の復活も会って話の流れが変わり始めているのを感じられる一話でした

 これまでの或人にイメージはやはりヒューマギアに盲目的であり、天津にはやられ放題と言ったところでした。
 しかし、今回は119之助がマギアに変えられても破壊させず、119之介を叱責しながらも立ち直らせる。
 或人の未熟さが際立っていたこともあって、こうしたヒューマギアと共に成長していくと言った流れの方がしっくりくる気がします。
 この流れに伴い119之介はこれまで登場したヒューマギアの中で際立ってロボットっぽいキャラクターと言った印象ですね。


 天津さんったら1000%から100%って随分と追い詰められてるんじゃ……

 結局はメタルクラスタを或人が制御してしまったこと、そしてマギアを元に戻せるようになったことは天津の想定外と言う事なのでしょう
 1000%と言い続け来た男が突然「100%計画通り」って何ですかその強がり♪
 これまで1000%ってなんだかなって思っていましたが、こういうネタがに使われるなら意味はあったなと納得できます。

 刃さんはあいかわらずの人命優先といった行動。もう設定が生きていたことに感謝です。
 いいかげん刃さんのスタンスと言うかポジションを示してくれまいか……何がしたくて天津の元にいるのかが分からない

 今回天津が刃に救助活動を止めさせるたのも焦りの表れのように見えました。しかし、アークが兵器をつくる今の状況で天津が刃さんを人材として重視する理由もいまいちわからないですよね…
 
 そして副社長一向
 出てくると楽しいご一向なのですが、こちらも何かしら物語に役割りが欲しい。そもそもこのお仕事5番勝負に社内の人間として一言あってもいいんじゃなかろうか?


 まさに巣立ちを終えた迅。滅はどうする?そして亡はいずこ?

 先週の段階で亡(なき)はプロジェクト・サウザーに登場すると公表されていましたが、本編の登場は滅を解放したシーンなど限定的で、視聴者視点でもどこで何をしているのか不明な状態です
 そんななかで天津に加担するスカウティングパンダレイダーの登場し、今回レイドライザーを渡したのは天津っぽい雰囲気
 プロジェクト・サウザーでは裏で天津と協力関係であったようですが、さすがにお仕事五番勝負の時点では離反していると考えるほうが自然だと思うのですが、では亡は迅と同じ考えなのでしょうか?

 変わらることなく人類滅亡を掲げる滅
 人類滅亡とは他の道を歩みだしている迅

 滅亡迅雷も前の様な一枚岩ではないのでしょうし、その結果として個々が栄えるのならば喜ばしい。
 もっとも、亡はDVD-BOXからの登場と言う扱いだったり、滅は基本フォームのままとどこまで尺を割いてもらえるのかって不安はありますが、とは言えビルドの猿渡一海/グリスという前例がある以上は杞憂としかいえないのですよね

 アーク云々でもいいが、それでも「各々の答え」を出すくらいはして欲しいと、まぁ願ってしまうわけですがどうなることやら…


 次週は迅とサウザーが対決するみたいですが、迅の狙いはプログライズキーなので刃唯阿が本命でしょう。少しは刃さんの話に向かう展開があることに期待してます
 それにしてもザイアには亡が一度盗みに入っているはずなのですが……案外とこのプログライズキー


 おもちゃについての余談

 今回のスカウティングパンダで昨年末に発表されていたプログライズキーが全て劇中に出そろったことになります
 その間の発売スケジュールがレジェンドプログライズキーだったこともありダイナマイティングライオンとスカウティングパンダは食玩・ガチャでさえも未発売という事態なのですがどうなるのでしょう
 今週の月曜には迅バーニングファルコンの初変身に合わせる形でスラッシュライザーは先に受注開始、レジェンドプログライズキーを発売しきったからと言って素直にDX版で一般販売は無いでしょう。
 プレバンなら早く受注開始してくれないと番組放送中に手元にこない悲しさがあるのよね


 ――――――――――――――文字起こし――――――――――――――

 「お仕事5番勝負」その第四戦は消防士対決に決まり、ZAIAの代表は消防隊隊長の穂村武志(演:阿部 亮平)、対する飛電は代表とし119之助(演:島 丈明)を選ぶ。
 天津 垓(演:桜木 那智)はこの勝負に勝てば飛電を買収して終わりだと余裕の口ぶりで語りながら刃 唯阿(演:井桁 弘恵)には119之助にシンギュラリティーの兆候があったならマギアにするようにゼツメライザーを手渡す

 消防士対決当日となり、消防隊長の穂村のもとには多くの隊員が駆けつけ、救助対象で一喜一憂する息の良さを見せる。それを119之助は1人で首をかしげる。そんな119之助を飛電 或人(演:高橋 文哉)とイズ(演:鶴嶋 乃愛)は信じて思いを託す
 救助数は同数と拮抗する両者だったが、二人の向う救助現場に突如スカウティングパンダレイダーが現れる。穂村に買ってもらわなければ困ると手に持つレーザー砲「デッドモノクローム」を放ち、訓練所は本物の災害現場となってしまう。

 イズが滅亡迅雷の関与を疑うが、一方の迅(演:中川 大輔)は滅(演:砂川 脩弥)のプログライズキーを取り戻そうと行動を開始する。アジトから滅と共に出てきた迅だったが、そこに立つ不破 諫(演:岡田 龍太郎)の姿に驚く。
 不破の「滅びを脱走させたのはお前だな?」という問いかけも迅は「正確に言うと僕たち…だけどね」と亡の協力を隠さず、どこにいるかと問われてば「案外近くにいるかもね」と不破の耳元でささやき嘲笑う
 不破は仮面ライダーバルカン アサルトウルフに、迅も仮面ライダー迅 バーニングファルコンへと変身し戦闘を始めるが、仮面ライダー迅はバルカンを圧倒、不破は変身を解除されてしまう。
 迅は目的である滅のプログライズキーのありかを聞くが不破に身の覚えはなく、思い当たったのは滅を修復したと思しき刃唯阿の存在だった
 
 或人は逃亡するレイダーを追いかけ、一方で刃はかつての同僚だったAIMSの隊員の救助活動を手伝う。そんな刃を見かねるように天津は「君はもうAIMSではないんだ」と言い、刃の手を引かせるのだった

 救助役として入っていた副社長の福添 准(演:児嶋 一哉/アンジャッシュ)や専務の山下三造(演:佐伯 新)、そして秘書のシェスタ(演:成田 愛純)も取り残される。その現場には多くの隊員と共に隊長の穂村と119之助もまた勝負に関係なく救助活動を行っていた。そのさなか、119之助は心肺停止の救助者を発見したが、死者と判断して生存者を優先してしまう。穂村の必死の救命活動によって救出はしたものの、穂村は119之助に「助かるはずの命を諦めて見殺しにしようとした」と怒りをぶつける。
 消防士失格だと突き飛ばされる119之助は茫然としながらも思考を巡らせる。それはシンギュラリティー到達の兆しだった。天津は刃にゼツメライザーを使うように指示を出すと、ためらいも見せながら刃は実行に移すしてしまう
 マンモスマギアへと変貌する119之助。その姿を天津はこれみよがしにテレビ中継で知らしめる。
 或人は暴走する119之助を止めるため、仮面ライダーゼロワン フリージングベアへと変身しマンモスマギアを凍結、仮面ライダーサウザーがマンモスマギアを破壊しようとした攻撃をメタルクラスタホッパーで弾くと宣言する
 「大切な社員は、社長の俺が守る!」
 ゼロワンはプログライズホッパーブレードの力でマンモスマギアから119之助へと戻し暴走を止める

 119之助の謝罪の言葉に、或人は「命に対する理解が足りなかった!」と声を張る。それは、119之助だけではなく自分もだと穂村の言葉を認め、
 そこに、福添たちが建物に取り残されていると報告が入る。天津はいい機会だと言わんばかりにどちらが副社長たちを助け出すかで勝負を提案する。勝負なんて言っている場合じゃないと天津の胸倉をつかむ或人に、動じることなく天津は言い放つ
 「ヒューマギアが命を救えると証明するいい機会じゃないですか?」
 怒りに震える或人の手を穂村武志は下ろさせ、119之助に呼びかける
 「さっさと準備しろ!」
 応じるように119之助は毅然と答える
 「救って見せます。自分が必ず」